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2009年12月28日

実験室の裏事情

ベナンでは実験室や実験器具の不足等が問題としてありますが、自分が活動する首都・ポルトノボの中学校にはほとんどの学校に実験室があり、十分でないにしろ実験器具が配備されています。
そしてムッシュAと実験指導書を作る際にも、いつも実験室の準備室のようなところを利用しています。

しかしながらそこを利用するにはムッシュAの力だけではダメなのです。
実験室がある学校には実験室技師が配属されていて、学校にもよりますが、多くの場合その人しか実験室や準備室のカギを持っていないのです。

自分「何で他の先生たちは実験室のカギを持っていないんですか?」
ムッシュA「他の先生にもカギを渡してしまったら、実験室にあるものを盗んで、売ってしまう人がいるんだ。」

日本の現状から考えると信じられないことだが、ベナンでは確かに何でもマルシェ(市場)で売っているし、そのまま売れないにしても、分解すれば部品を売ることができる。

しかしながらムッシュAがカギを持っていないということは、自分たちが活動をしたくても、実験室技師が学校に来てくれないと活動をすることができない。
実際にいつも実験室技師は遅れてくるし、とくに休暇に入った今、実験室技師はなかなか学校に来たがらない。
今日も9:00から活動をするから準備室を開けてくれとムッシュAが何回もお願いしていたにもかかわらず、「来る」と言いつつも来なくて活動ができなかった・・・。

自分「休暇の間だけでも、あなたがカギを使わせてもらえばいいじゃないですか。」
ムッシュA「俺は嫌だ。」
自分「何でですか?」
ムッシュA「だって俺がカギを借りたら、実験室技師自身が実験室にあるものを盗んで売ってしまう。そして彼は俺が盗んだと言って俺の責任になるだろう。」
自分「そんなことしないでしょ!?」
ムッシュA「でもベナンではよくあることなんだ。だから俺は信用していない。」


所得が低いベナンでは残念ながらこのような現状があるのです・・・。
posted by 赤石 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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